セキュリティゲートは、施設の安全性と利便性を高める重要な設備です。多様な種類や認証方式があるため、用途や設置場所に応じて適切なものを選定しなければいけません。ここでは、セキュリティゲートの種類について詳しく解説します。
セキュリティゲートは、人の出入りを制御・管理し、不正侵入を防ぐための設備です。不審者の侵入防止や情報漏洩対策だけでなく、防犯、労務管理、災害時の安否確認や感染症対策など、目的に応じて幅広く活用できます。
セキュリティゲートは、フラッパー式・アーム式などの「構造」、ICカードや生体認証などの「開閉方式」「認証方式」、屋内か屋外かの「設置環境」という基準で分類されます。利用目的や設置場所に応じて適切なタイプを選ぶことが重要です。
セキュリティゲートはメーカーによってさまざまな機種がラインナップされていますが、施設ごとに適したデザイン、システムが異なります。
本メディアでは、施設ごとにおすすめのセキュリティゲートメーカーを紹介する特集ページを用意しています。
併せてご確認ください。
フラッパーゲート(スライド式・開閉式)は、オフィスで特に一般的に使われています。高速認証やスムーズな通行、スマートな外観が特長です。設置には比較的広いスペースが必要で、主に屋内向けに利用されます。
スイングゲート(扉回転式)は、車椅子や大型荷物の通行に対応しやすく、来訪者や一時通行者の管理にも柔軟に対応できます。開閉時の動作音が少なく、静音性にも優れているのが特長です。
ロータリーゲート(回転バータイプ)は、駅や工場など高い耐久性が求められる現場向けで、堅牢性・管理性を重視しています。通行者を一人ずつ正確に識別しやすく、不正通行防止に優れたゲートです。
フルハイトゲート(全高型)は、高セキュリティ施設向けで、刑務所や研究所、データセンターなどで多く採用されています。天井までの高さがある構造により、乗り越えや共連れを物理的に防止できるのが大きな特長です。
チャネルゲート・スピードゲート(簡易タイプ)はコスト重視の選択肢です。工事不要の製品もあり仮設やイベント会場にも適しています。簡易ながらIC認証や顔認証と連携できるモデルも存在します。
認証方式の中でも、ICカードや社員証との連携は企業利用で特に一般的です。ICカード認証は、社員証をかざすだけで入退室管理ができます。既存の勤怠管理システムと容易に併用できる点が大きな利点です。セキュリティ強化と業務効率化を同時に実現できます。
顔認証や生体認証は、非接触で認証できるため衛生的かつ利便性が高く、高セキュリティを求める現場に適しています。先進技術ではマスク着用時にも対応できるシステムもあり、不正侵入やなりすまし防止に効果を発揮します。
QRコードやスマホ認証は、来訪者や一時通行者向けの柔軟な認証方法として広く活用されています。スマートフォン画面や印刷で簡単に認証可能です。予約システムと連動することで、利用者ごとに有効期間や入退場エリアを細かく設定できます。非接触で手続きがスムーズなため、イベント会場やオフィスの受付など多様なシーンで導入が進んでいる認証方式です。
オフィス・ビルのエントランスには、フラッパーゲートやスイングゲートがおすすめです。フラッパーゲートは高速認証で通行がスムーズ、スイングゲートは静音性に優れています。どちらも見た目がスマートです。
工場・物流倉庫・研究施設には、ロータリーゲートやフルハイトゲートなど、物理的な強度や環境耐性を重視したセキュリティゲートがおすすめです。これらは耐久性が高く、不正侵入や情報漏洩リスクを最小限に抑えるため、厳格な入退管理が求められる現場で多く採用されています。
学校・病院・公共施設には、スイングゲートと顔認証や一時認証対応型の組み合わせが活躍します。通行者の属性が多様なため、柔軟な認証方式であることが重要です。スイングゲート+顔認証や一時認証対応型であれば、使いやすさと安全性を両立できます。
セキュリティゲートを選ぶ際は、設置場所や利用目的、通行者の属性に合わせて適切なタイプを選ぶことが重要です。ここではフラッパーゲートとも呼ばれるセキュリティゲートの選定時の主なポイントを紹介します。
セキュリティゲート選定時は、1時間あたりの通行人数やピーク時の混雑状況を想定し、必要な処理能力や通路数を検討することが重要です。最大通行人数や連続認証速度など、現場の利用実態に合ったスペックを選ぶことで、混雑や待ち時間を防げます。
設置スペースや動線の事前確認も重要です。可動部の動きや設置幅、高さ、天井との干渉などを十分にチェックし、利用者の通行がスムーズに行える配置を検討する必要があります。
セキュリティゲート導入時は、将来的な拡張性やシステム連携も考慮することが重要です。後付けで認証方式を変更できる製品や、勤怠管理・空調・監視カメラなど他システムと連携可能な構成を選ぶことで、運用や技術の進化に柔軟に対応できます。
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